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構造・断熱・素材のこと

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仕上げ一体型外張り断熱システム エコサーム [木造用]

構造・断熱・素材のこと

仕上げ一体型張り断熱システムとは
断熱材に左官塗材等の仕上げ材を密着させる湿式工法です。通気層が無いため断熱材、外装材には透湿性の高い素材が求められます。断熱材の外側に通気層を設け、窯業系サイディング等の外装材で仕上げる乾式通気工法と比べ、軽量かつデザイン自由度の高さ等のメリットがあります。浸透性メカニズム

  • 通気層が無くても湿気の影響を受けない理由
    エコサームシステムを構成する断熱材、ベースコート、フィニッシュコートは、それぞれが水蒸気を透過させる性能を有します。JIS A 1324に準ずる試験を行い、室内からの湿気は壁体内に溜まることなく、外部にスムーズに排出される水蒸気透過性能を確認しています。
    【設定条件】 地域:5地域
    気温:外気0.9℃ 室内18.0℃
    断熱材の種類と厚さ:ビーズ法ポリスチレンフォーム(λ0.038W/m・K)50㎜
    グラスウール16K(λ0.045W/m・K)100㎜


特 徴

意匠性

左官職人の鏝技術を生かした多彩なデザインによる塗り壁仕上げで構成されます。システムの高い可とう性が構造躯体の挙動によるクラックを抑制するため、目地の無い大壁左官仕上げが可能です。自由な外観デザインと高断熱性で、他社と差別化を図ることができます。・下地の状況や施工難度、作業者の鏝の使い方等により意匠性が異なりますので、
必ず屋外で試し塗りを行い、色・テクスチャーの質感をご確認ください。
・寒冷地もしくは冬期において、大きな鏝模様や櫛目模様等仕上材の厚さが不均一になるテクスチャーを施工する場合は、硬化不良や色むら等の不具合が発生する 可能性があります。

高断熱性


  • エコサーム外張り断熱システムは、充填グラスウールと外張り付加断熱による複合断熱方式を採用しています。断熱材の熱抵抗値(R値)は、省エネルギー基準における最も高い水準の基準値※を大きく上回る3.4㎡・K/Wを確保し、国内最高水準の断熱性能を実現しました。
    高い断熱性能を発揮するためには、建物全体で連続した断熱層を形成することが重要です。エコサームでは、外張り断熱の隙間のない施工により、断熱欠損部分を極力少なくすることができます。
    ※1・2地域 木造軸組工法 充填断熱工法 外壁 3.3㎡・K/W

  • 外張り断熱でEPSを使用する場合、省エネルギー基準に適合するための必要厚さは70㎜以上となり(3~7地域)、ふかし木等サッシ廻りの水仕舞いに注意を要します。一般的な半外付けサッシに対応するために、エコサームでは外張り断熱の厚さを50㎜に抑え、グラスウールによる充填断熱を組み合わせた複合断熱方式を採用しました。

責任施工


  • 全国に300名以上の認定施工技術者ネットワークを持つ、私たち東邦レオが、断熱材の張付けから左官塗り仕上げまで一貫して行う責任施工体制を確立しています。湿式外張り断熱工事とは、多彩な左官仕上げによる外装材の美しさだけでなく、建物の省エネ性能に係る重要な工事です。
    そのため、施工技術者認定講習を実施し、高い技能と断熱の重要性に対する理解を深めた、施工技術者集団を養成しています。

    (株)日本住宅保証検査機構(JIO)、(株)住宅あんしん保証、住宅保証機構(株)による住宅瑕疵担保責任保険の設計施工基準第3条の確認を受けています。

  • 弊社において責任施工した工事で保証期間中に生じた下記欠陥については、無償にて補修いたします。
    エコサーム外張り断熱システムの下地からの大きな浮き・脱落


    ・天災地変または下地構造体の変位による変形損傷
    ・仕上げ材のみ施工した場合の変形損傷
    ・維持管理の不備や使用者の責任における不当な改善等による変形損傷
    ・第三者の故意または過失による変形損傷
    ・薬品等による変形損傷
    ・その他当該材料や施工が原因ではないと考えられる変形損傷

メンテナンス


  • エコサームのフィニッシュコートはアクリルシリコン樹脂をバインダーとし、汚れが付着しにくく耐候性に優れます。その後のメンテナンスを適切に実施することで、長期に渡り美観や性能を維持することができます。
    外壁表面のひび割れや損傷を早期に発見するため、地震や台風等の自然災害の直後及び年に1回程度は目視による点検をお勧めします。


    エコサームを施工した外壁の汚れは大きく2種類に分けられます。

    弊社において責任施工した工事で保証期間中に生じた下記欠陥については、無償にて補修いたします。

    都市型汚れ
    (排気ガス等水となじみにくい油性の物質が含まれた汚れ)
    市販の外壁汚れ落とし用中性洗剤を希釈し、密度が高く柔らかなブラシを用いてクリーニングします。
    藻やカビによる汚れ
    (高湿度の北壁面等に発生する藻やカビの緑色や黒色の汚れ)
    市販のコケ・カビ対策専用クリーナーが効果的です。使用上の注意書きをよく読み、目立たない部分でテストをした後クリーニングします。

    ※塗材表面を傷める危険性がありますので、クリーニング時に高圧洗浄機は絶対に使用しないでください。


  • 経年や立地環境による色あせや汚れ等には、10~15年程度を目安に点検し、必要に応じて塗り替えをお勧めします。■ テラコートSIL(フィニッシュコート)の再塗布色・テクスチャーに変化をつけられるので、建物の外観を一新することが出来ます。
    費用目安:約5,000円/㎡(足場・下地処理別途)
    ■ ステイン(専用塗料)の塗布
    フィニッシュコートと同様の高い透湿性を持つ専用塗料で外壁の塗り替えを行います。(同系色の塗り替えに限る。既存テクスチャーが生かされます。)
    費用目安:約3,200円/㎡(足場・下地処理別途)


    部分的に破損してしまった場合には、破損した箇所を切り取り、断熱材を充填して補修を行います。


Jotoキソパッキング工法 Mat Foundation Packing Method

『Jotoキソパッキング工法』はシロアリ被害をゼロに近づける、床下換気工法です。
シロアリは、床下のジメジメとした湿気の多い環境を好みますが、『Jotoキソパッキング工法』では、自然の気流を利用した全周換気で
床下全域を乾燥させ、シロアリが生息し難い環境をつくります。自然の力を利用していますので、換気孔を塞がないなど、
きちんとメンテナンスしていれば効果は半永久的に続きます。